ネット議論がうるさいなと感じる人へ


こんにちは!

6月、仕事でてんやわんやで心身消耗していますが、なんとか持ちこたえています。





先日の出来事。
知人2人が飲み会の場で、激しい言い争いを始めました。

軽く手が出てしまった時に、近くにいたもう一人の男性が巻き込まれ、
あれよあれよとその場はヒートアップ・・・・
1人の方はその場を後にし、事の発端を起こした1人はその場に取り残されました。


その方、そのまま不満を履き散らかすのかと思っていたら、
「XXさんがいないところでこれ以上言いたくない」
と、急に冷静になり、終了。


30分後に、もう一方の方に会ったら、その方も、全く怒りはなく、
「あいつのことだからいつものことだよ、気にしないでね」
なんて、相手への信頼があるだけでした。


相手のことを本当に信頼していて好きだったから、お互いわかってほしいと思ってたんだなー、夫婦喧嘩のようなものですかね。


なんだか不思議と心がほっこりする喧嘩だなと思ったと同時に、私も喧嘩するならこんな喧嘩がしたい、と思いました(ただ、一番かわいそうなのは、無関係に巻き込まれた第三者(笑))。


信頼し合っている知人同士、かつ、リアルな世界だと、シンプルに喧嘩できるからいいですよね。


~ネット上はちょっと違う~


ネットでは、会ったことがない人同士が、言葉でコミュニケーションするわけですが、

1.前提条件を明示せず(または、したとしても考慮されない状態で)問題提起をする

2.信頼関係がベースにない状態で議論をする

こういう場合が多いから、不必要な・こじれた感情問題が出てきやすいのかなと思います。

お互いに真摯な気持ちがあるだけでは、会話は成り立たないと思います。



~意見は遠慮しなくていい~


意見したり問題提起するのは悪いことではなく、むしろ良いことだと思うし、大いにするべきです。

私なんかが言える立場じゃない、なんて自分を卑下するべきものでもないですし、

経験のなさや世間的・世代的な立場の低さ、ましてはそれが性別や国籍による理由で、意見が遮られたり、安易に結論付けたり(問題提起してこうするのは、もっぱら無責任)、トーンポリシングしたり、そういうのはあってはならないと思います。



ただ、「正しく議論をする」「正しく問題提起する」ためには、

テクニックと練習が必要だなと改めてひしひしと感じます。





~私が思う意見のコツ~



1.前提条件・聞き手(オーディエンス)を明確にする。
2.自分も関係者であることを見せる
3.意見と人を分ける
4.不安をあおるだけでなく、建設的な提案をする




1.前提条件・聞き手(オーディエンス)を明確にする。


意見があるなら、誰に向けて言っているのかを明確にする。

聞いて欲しい対象を明示しないで主張をした結果、空中戦が続くだけだったり、
誤爆する(本来対象としていなかった方に影響を及ぼす)ことがよくあります。



また、聞き手が違うトピックがいくつかあるなら、一緒に話さないこと。

本来意見を届けたい人にも届かないし、

本来意見をしていない人に届いてしまう。

不必要に他人を傷つけてしまい、そんなつもりじゃなかったのに・・・なんてことはできるだけ防ぎたいですもんよね。




2.自分も関係者であることを見せる


批判を恐れたり、面倒に巻き込まれないためか、自分の立ち位置がうやむやになってしまうと、皮肉や愚痴に聞こえてしまうと思います。

経済的な不利益などの実害を被っただけではなくて、
嫌な思いをした、違和感を覚えた、それも立派な関係者です。

「XXはXXだと思う、ま、私は関係ないけどね」
というスタンスは、せっかく言いこと言ってるのに、もったいないなぁ~!!と感じます。


関係あるから、意見をしているのではないんでしょうか?

何か言いたいなら、自分も関係者であると堂々としている勇気を持つべきではないかと思います。

責任が生まれ、発言に力が生まれると思います。



3.意見と人を分ける


議論に慣れていない人はすごく苦手だと思います。

メッセージを送る際、その意見や議論は、誰かに向けてしまうと、人格を否定してしまいかねないです。

論破することを目的に議論をふっかけるなんてことは、百害あって一利なし。
繰り返すと、いつの間にか真剣に意見してくれる人を知らないうちに遠ざけてしまいかねない。
気づいたら周りに誰もいない・・・・ぶるぶる。


また、意見を受け取る場合も、それはあなた自身に向けられたものでもなく、あなたの意見に対してなので、傷つく必要はありません。


相手≠意見
自分≠意見


意見をぶつける、というのは、自分の意見を他人にぶつけるのではなく、他人の意見とぶつけるということ。

なので、議論の結果、自分が間違っていたら、素直に間違っていたと認めるクセづけができればいいのかな、と。




4.不安をあおるだけでなく、建設的な提案をする

こういうことができるんじゃないか

個人のレベルで、これから初めてみよう、こういう視点で考えてみよう

次の一歩を、少しだけ具体的に踏み込んでみる。



好きな言葉があります。

”Great minds discuss ideas; average minds discuss events; small minds discuss people.”
「素晴らしい精神はアイディアについて議論し、平均的な精神は出来事について話し、小さな心は他人について噂話をします。」-エレノア・ルーズベルト

どうするべきかというアイディアについて議論することが、一番よいことだということです。



近年、ソリューション・ジャーナリズム(解決型報道)という方法が注目されているそうです。

今までのジャーナリズムは、警鐘を鳴らしてセンセーショナルな内容を訴えることで注目を集めることばかりにフォーカスされていて、建設的な提案をすることがおざなりになっていました。




あれはダメだ、これはおかしい、言いっぱなしは、

意見ではなくてただの不満で、愚痴になってしまうので

適切な問題提起、賢い議論

少しずつ、よくできるように練習していきたいと思います。



他にもたくさんあると思いますが・・・
みなさんは、どんなことに気を付けていますか?


今日はこんなところで。

皆様良い週末をお過ごしください!




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