あえて考えないのか、考えられないのか


考えること

体を動かすこと

食べること


この3つに、ある程度の緊張感やストレスを入れること。

これが生活を充実させる秘訣なんじゃないかな?

と最近しっくり来ています。



そして今日は、その中の「考えるということ」について。

あえて考えないのか、それとも考えられないだけか

この2つには本当に大きな違いがあります。

そして、それを誤解していることは多いです。(自分も含めて)


職場の屋上でひなたぼっこしながら、ちょっと休憩。
この時間が最近の一番の至福です。


例えば、考えることで苦しむ場合には大きく2つあって

・考えすぎて窒息しそうになる沼なのか

・考えすぎて窒息しそうになるマラソンコースなのか

どっちで苦しむのがいいのか、わかりやすいですよね。





前者の場合、悩むことをできるだけ回避できるようにするべきです。
悩むことで自分を傷つけ、自己回復ができない感覚は危険です。

以前の私はこのタイプでした。
考えても仕方がないことを考え続けてしまい、自信も、何かに取り組むエネルギーもなかったころです。

思い返してみると、トレーニングと食事管理を実践して、身体感覚を取り戻せたことが、この状態から抜け出せた理由だったように思います。





後者の場合は、悩むことを意図的に行います。

筋トレは、意図的に苦しいことを自分の体に課します。

同じことを脳みそに対しても行ってあげることで、同じ現象が起きます。



それがマラソンコースであるなら、苦しくてもゴールした先で視野が開けたり、別の道が見えたり、一歩変われる自分がいるなら、間違いなく深く考えた方がいいと思います。

深く考える、とは、物事の本質を理解するように努力すること。
1つの事象に、これはどういうこと?なぜ起きるのか?なぜ?なぜ?をひたすら繰り返します。


同じものを見ていても、
「これって昔までこんなことだと思い込んでいたけど、実はこんな意味もあったんだな」
と気付けるようになること、つまり、その物事の:

いい面・悪い面
自分が見る面・他者が見る面
未来から見た面・過去から見た面
それは世の中にどんな影響があるのか
国・宗教・人種・世代・性別が変わるとどう見え方が変わるのか

色んな角度で見れるようになると、視野が広がり、ある時、苦しみが好奇心に変わります。
好奇心に変わると、この問いに終わりがなくなり、はまってしまうのがやっかいなのですが(笑)
この問いがどんどん広がる過程で、脳からドーパミンが出て、掘り下げることが中毒になるんです。


ちゃんとこういうことができる人は、こういう考え方に基づいて「なぜ?」を考えるそうです↓
ティンバーゲンの4つのなぜ


出典:デキる人はみんな使ってる思考の枠組み/ティンバーゲンの4つの「なぜ?」





これを繰り返すことは、悩んでいることが、沼なのかマラソンコースなのか、その区別をできるようになる訓練でもあると思います。


これを筋トレに置き換えると、スクワット100kgを担いだ時に、それができるものなのか、ほぼ不可能でケガするリスクしなないのか、あらかじめ判断ができていれば思わぬ怪我を防げます。

それは、80kgや90kgでしっかりトレーニングを積んでいるから冷静な判断ができるようになるからだと思います。






身体の筋トレ、思考の筋トレ。

どちらも、「何目指してるの?」「必要ある?」と他人に思われかねないものですが、

ものすごく価値があります。



悩んでいる時に、色んな人が手を差し伸べてくれたりしても、受け取る心を持てないと、いい友人や同僚を持っても意味がない。

誰かや時間が救ってくれると思いながら生きる人生には、戻りたくない。



考えるべきものと考える必要がないものを見極めて、賢く悩めるために。

自分の人生の被害者にならないためにも、私は継続していきたいです。


そんなことを書いていたら、大好きなJames Clear先生も同じようなことをつぶやいていました。

「増量と減量=読むことと書くこと。読むことは情報を食べること。書くことで余分な情報を捨てる。
この作業を繰り返すと筋量が上がるように、思考の密度が高まります。」





思考の筋トレ、始めたい!と思っていただいた方へ、おススメ本を下記にぺたり。

1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN


Give us serenity to accept what we can't change, courage to change what we can change, wisdom to distinguish the one from the other.
変えられないものを受け入れる冷静さを
変えられるものを変えられる勇気を
その区別をつける知恵を与えたまえ

ニーバーの祈り、そんな言葉があったなぁ。

ではでは。



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