「そんなの昔からあるんだよ」

先日、大学時代のバイト先のカレー屋に久しぶりに食べに行ったのですが、

店主が変わっても、10年前から味はそのままで、
「いいものはいつまでも変わらないなぁ」なんて、ほっこりしました。


新しい価値を生み出し続けることが求められている世の中で、

環境や関わる人が変わっても、作るものを変えないということは、とても難しいことだと思いますし、本質をついていたら、必ず変える必要なんてないんじゃないかなと思います。



古いものの言い回しや見せ方を変えて、新しく見えているもの

使う技術が違くてもコンセプト自体は古いもの

意外と気付かなくても、今新しいとされているもの、新しく見えるものって、
実は昔からあるんですよね。


トレーニングの世界でも、

食品業界でも、

金融でも、

フィンテック業界でも、


業界が違っても、本質は昔からほとんど変わらないし、業界でもそんなに大きく違わない。



低く買って高く売るのは、食品業界も金融も同じ。

価値を言い値で売るのは、広告業界もコンサルティング業界(パーソナルトレーニング含む)も同じ。

銀行や証券会社など、伝統的な金融機関に変わってIT企業が金融の役割を果たしつつあるのも、本質は全く変わっていないんですよね。
目的を、より最適化した方法で遂げるための手段に、ITを使うことが主流になっただけ。

手段が変わってやっていることは変わらない。




時代が変わって技術が進歩すると、インターネットだったり、ブロックチェーンだったり、新しい手段が産まれますが、

その新しい手段を使って古いコンセプトを再開発しているだけってことが多いんですよね。



だから人は歴史に学ぶし、古典を読む。
(古典を読めていない私はいつも後ろめたく思っていますが)





そして、最近上の世代の方と話すと、

集団の中での自分の役割や

上からもらったバトンを下へどう繋ぐかとか、

そういう縦軸や、面で物事を考えていることが多いです。

SNSの個人主義な世界では、あまり語られることのない世界観だと感じます。


そこでみんな伝えたい大切なことは、どこでも共通する、もっと本質的なものなんだと思う。


毎年毎年変化し、新しいものを追求することもいいと思います。

それが目的になって、本質から遠ざかってしまっていないか。

色んなところでそんな疑問を感じます。

賢い消費者になるためにも、価値の創り手になるためにも、本質を問い続けることが一番必要。



それをトレーニングの世界で実感させてくれるのは、先日アーノルドクラシックオハイオのフィギュア部門で優勝された、秋山選手のトレーナーの渡辺実さん。

ジムが同じでたまに話すのですが、
例えば、トレーニングの10について教えてほしいと言うと、
a.b.cを教えてくれて、
1.2.3が知りたかったのにな~、なんて思っていると、
fを習った時に、これって10と同じだよね?と気付くんです。

そして、結果10よりもfの方が近道であったことにも気づく。

本質が見えていなかった自分の未熟さにいつも気付かされます。


こういうことを教えてくれるトレーナーさんだから、結果を出しながら、自然と周りに人が集まっているんだなぁと。

そんな渡辺さんは、見た目は一見怖いおじさんなのですが、本当は皆のお父さんのような方です。(私も最初は超怖かったですw)



3月21日(祝)には、秋山選手のアーノルドでの経験や、公開トレーニングをゴールドジムのノースでされているので、普段話すきっかけがない方や、トレーニング申し込む勇気がない方は、特にいい機会と思います。








私は仕事で参加できないのですが、”業界最先端” (いわゆる)が集まるとされるフィンテックの展示会に参加しにシンガポールへ行ってきます。

新しいものがあふれる中で、いかに惑わされないか(笑)
いい訓練になりそうです!

どこへ行っても何をしてても、本質を見極める力を磨く、トレーニングに全く関係ない仕事をしていても、トレーニングに生きることはたくさんあると思ってます。

無駄な時間なんてないんですよね。


では!!



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