年末ですね。
ここ数年、東京の年末年始はすごく天気がよくて、気持ちがいい季節です。
さて今日は、今年読んだ記事ですごく興味深かったものを1つシェアしたいと思います。
フィットネスの世界、フィンテックの世界、その他色々、
業界ごとに、発言権が大きい人達がいることに気が付きます。
彼らは、専門家でもなく知識層でもない、
インフルエンサーやタレント、コメンテーターなど、比較的若い世代であることが多いです。
研究者や教授などの知識や研究データと、身近なスターが発信すること。
素人には、その情報の正否が、簡単に判断できなくなっています。
この現象はこの先どうなっていくのでしょうか?
私達は、どうすればいいのでしょうか?
こんな疑問をもしもった人がいるとしたら、1つ記事をお勧めします。
10分ほどで読めるので、移動中時間がある人は読んでみてください。
記事が気に入ったら、ぜひ本も手に取ってみてください。
「思想的リーダーが世論を動かす:誰でもなれる言論のつくり手」の解説記事
以下は記事からの引用です。
==============引用開始======================
「グーグルやウィキぺディア、ブログの氾濫が、専門家と素人、教師と生徒、知っている人と知らない人――つまり、ある領域で実績のある人と、まったく実績のない人の区別を崩壊させている」
「知識人(public intellectual)」と「思想的リーダー(thought leader)」
知識人はどちらかと言えば評論家的で批判的で、懐疑的な考え方をする。
思想的リーダーは、他人を評論して疑問を呈するのではなく、独自の思想や世界観をつくりあげて、その世界観を布教していくような人のことを指している。
「報酬の圧倒的大部分がスーパースターに集中してしまう現代の思想産業では、研究も満足にしないうちに講演活動に乗り出そうとする若手知識人が増えている。現代の思想産業は、スーパースターの座にある者たちとその考えに対して、報酬を与えている。そのような業界は、果たしてスーパースターを制御できているのだろうか。別の言い方をすれば、 言論市場における競争が激しさを増すにつれ、果たして効率は高まったと言えるのだろうか」
インターネットであっても発言者は平等ではなく、リテラシーの高い人と低い人、情報発信能力の高い人と低い人が存在する。インフルエンサーと呼ばれる影響力の大きい人とその他大勢の者たちが同時に存在しているのだ。後者の「その他大勢」はひとりひとりの影響力は小さいけれども、数が増えれば大きな影響をネット空間に与えるようになり、しかもたちの悪いことに衆愚化しやすく、インフルエンサーの意見に簡単に影響される。
==============引用終了======================
ただこの本は、そういう未熟なまま発信をする人々に対する皮肉を言っているのでなく、従来の研究者に対しても、持続可能な現実的な道を選ぶような提言がされているところです。
情報を発信する側として、
受け取る側として、こういった大きな枠組みの中での自分の行動を考えると、
色々と気を付けることが出てきますね。
そんなことを思っていた年末でした。
おしまい。
皆さま、よいお年をお迎えください。
ここ数年、東京の年末年始はすごく天気がよくて、気持ちがいい季節です。
さて今日は、今年読んだ記事ですごく興味深かったものを1つシェアしたいと思います。
フィットネスの世界、フィンテックの世界、その他色々、
業界ごとに、発言権が大きい人達がいることに気が付きます。
彼らは、専門家でもなく知識層でもない、
インフルエンサーやタレント、コメンテーターなど、比較的若い世代であることが多いです。
研究者や教授などの知識や研究データと、身近なスターが発信すること。
素人には、その情報の正否が、簡単に判断できなくなっています。
この現象はこの先どうなっていくのでしょうか?
私達は、どうすればいいのでしょうか?
こんな疑問をもしもった人がいるとしたら、1つ記事をお勧めします。
10分ほどで読めるので、移動中時間がある人は読んでみてください。
記事が気に入ったら、ぜひ本も手に取ってみてください。
「思想的リーダーが世論を動かす:誰でもなれる言論のつくり手」の解説記事
以下は記事からの引用です。
==============引用開始======================
「グーグルやウィキぺディア、ブログの氾濫が、専門家と素人、教師と生徒、知っている人と知らない人――つまり、ある領域で実績のある人と、まったく実績のない人の区別を崩壊させている」
「知識人(public intellectual)」と「思想的リーダー(thought leader)」
知識人はどちらかと言えば評論家的で批判的で、懐疑的な考え方をする。
思想的リーダーは、他人を評論して疑問を呈するのではなく、独自の思想や世界観をつくりあげて、その世界観を布教していくような人のことを指している。
「報酬の圧倒的大部分がスーパースターに集中してしまう現代の思想産業では、研究も満足にしないうちに講演活動に乗り出そうとする若手知識人が増えている。現代の思想産業は、スーパースターの座にある者たちとその考えに対して、報酬を与えている。そのような業界は、果たしてスーパースターを制御できているのだろうか。別の言い方をすれば、 言論市場における競争が激しさを増すにつれ、果たして効率は高まったと言えるのだろうか」
インターネットであっても発言者は平等ではなく、リテラシーの高い人と低い人、情報発信能力の高い人と低い人が存在する。インフルエンサーと呼ばれる影響力の大きい人とその他大勢の者たちが同時に存在しているのだ。後者の「その他大勢」はひとりひとりの影響力は小さいけれども、数が増えれば大きな影響をネット空間に与えるようになり、しかもたちの悪いことに衆愚化しやすく、インフルエンサーの意見に簡単に影響される。
==============引用終了======================
ただこの本は、そういう未熟なまま発信をする人々に対する皮肉を言っているのでなく、従来の研究者に対しても、持続可能な現実的な道を選ぶような提言がされているところです。
情報を発信する側として、
受け取る側として、こういった大きな枠組みの中での自分の行動を考えると、
色々と気を付けることが出てきますね。
そんなことを思っていた年末でした。
おしまい。
皆さま、よいお年をお迎えください。
コメント
コメントを投稿