大きなイメージのギャップを感じて、今までの価値観が全てぶっ壊れて帰ってきた、アーノルドクラシックヨーロッパ。
写真や動画で見ていたはずなのに、実際に隣に並び、今まで私は何を見てきたんだろうと、ほとんど何もわかっていなかったことにショックを受けました。
このタイミングで世界に行けていなければ、このオフは迷走しながら過ごすところでした。
こういう発見を、既に世界に行った選手から知れていたら、どれほどよかったか、、、
なんて思いましたが、受け取る側の脳みそにちゃんとした受信機がついていないとあまり意味がありません。
私、とんでもなく意識が低かったんですね。
ヨーロッパでそれを痛いほど痛感しました。
文章でどれだけ伝わるかわかりません。ですが、選手やトレーナーの方がこれを読んで、調べよう、考えよう、研究しよう、と思うきっかけになったら嬉しいです。
彼女たちはマッチョなバレリーナだった!!!
小学校から、男勝りな感じの女性にあこがれていた私。
筋トレを始めてからも、私の頭の中には常にドラゴンボールがありました。
フィットネスビキニって、エグいフリーザみたいな体だよね、なんて思って
ってトレーニングしてました。
フリーザ様のフロントポーズ↓
シルエットはあながち間違っていませんね。
肩がしっかりしている逆三角形のアウトラインの上半身、
ウエストがくびれていて、逞しい大腿四頭筋。
出典:Amazon
でも実際は、マッチョなセーラームーンのような感じ。
(これは同じビキニ選手に言われた言葉ですが、いい例えだと思います)
あ、間違ってもYahooで「マッチョ セーラームーン」で検索してはいけないですよ。
それではないので。。。。
体は確かにフリーザなのですが、彼女たちは、舞うんです。
ステージで、思っているよりも、
脚の運び、手の運び、とにかくゆっく~~~~~~り。
微笑みかけるような表情の作り方。
そして、強豪と言われるロシアやウクライナの選手は、選手全体に体や動き、衣装の着こなし方、全てにおいて統一感があります。
勝つためにやるべきことが決まっているかのような、恐るべき統一感。
ボディメイクには正解はない、とよく言いますが、
フィットネスビキニには、とてもわかりやすい正解があるようでした。
強豪国はビキニ選手製造工場と呼ばれていますが、ビキニスクールがあって、ポージング、トレーニング、食事指導と全て統一して行われているんですね。
そして、幼いころからバレエや体操など、体を使うことに慣れている。
彼女たちは、フィットネスビキニの勝利の方程式を知っているんですね(むしろ作る側なのかな?)。
逆にそれがない国は、なかなか国のレベルが上がっていない。
例えば、今回はスペイン開催ということもあり、
イギリス、ドイツ、フランス、イギリス、フィンランド、ノルウェーなど、ロシア・東欧・中央アジアの国以外からも参加者が多かったです。
しかし、プレゼンテーションの部分は選手に完全にお任せ、体のつくり方も、ただ鍛えてバキバキになっただけ、のような人も多かったように思います。
同じ欧米の骨格とはいえ、上位に行ける国には偏りがありました。
そうなると、アジア人だから、日本人だから、世界が遠い、なんて考えるのは、おかしい話ですね。
やはり、方程式を知っているか、それを全体感をもって伝えられる指導者がいるかどうか、それが大きい印象がありました。
ここの壁は相当高いように思います。
体の差というよりも、競技についての情報の差があまりにも大きいです。
では、私が思った”正解”はどのような体なのでしょうか?
自分の大会が終わった後、自分が審査員になったつもりでステージを見ていましたが、
面白いほど、この人かな?と思った人が次々とファーストコールで呼ばれます。
このアーノルドクラシックヨーロッパでは、とにかく、
脚、脚、脚、脚がない人は透明人間。。
お尻、肩、背中なんてほとんど見てないんじゃないかというくらい、脚の逞しさが8割、
それほど偏ったような審査に見えました。
上半身が0.8-0.9、下半身が1のような、上半身より下半身が発達している選手が上位に行っていました。
それに比べて、私のバランスは1:1、下半身に比べて少し上半身が大きすぎるかな、、、という印象を持ちました。
大会が終わった後、もう週4で脚やろうかな、、、
チンニングなんてしなくていいや・・・・なんて思ったほど、
皆、凄まじく逞しい脚をしていました。
一応私の売りは、大腿四頭筋だったはずなのですが、もう、全く何も目立たない・・・笑
比べてみて思うんですが、目をひかないんですよね。
至って普通。
↓↓比べた画像を見てみましょう↓↓
29人、ステージに収まりきらず、真ん中の私のところでつまってしまいました。
ここから予選の10人に残るのは、至難の業です。。
こちらが私の比較グループ↓右二人が予選に進みました。
脚は全く目立ってないですね。泣
特に横から見た時、上半身の大きさに比べて、下半身のボリューム、お尻の厚みが足りないと感じます。バランス感ってぱっと見の印象のほぼ全てを占める気がしますね。
バックポーズ。次から片足重心しっかりとろう・・・
サイドは、お尻がもっとぐっと上に上がるといいですね。
こちらは別グループ↓右から2番目の子のようなバランスがテンプレートです。
こちらの動画もご覧ください。
Youtube動画:Arnold Classic Europe 1日目
3:39:30から私のクラスのピックアップ審査が写っています。
3:46:05-3:47:00が私の比較ですが、
こうして数字にしてみると、たったの1分しかかかってないんですね。
国際大会に出るということは、数カ月の食事制限、トレーニングを積み、40万円ほどの渡航費をかけ、この1分のために海外へ行く!ということなのです
コチラが同じクラスの決勝動画です↓
Arnold Classic Europe 2018 - Bikini fitness up to 158 final
チャンピオンも可愛いのですが、3:00-くらいから写っている142番、143番の選手が好みです。脚がものすごく逞しいですね。
偶然、ピックアップでは同じ列でチャンピオンとの比較がありましたが、ステージでポーズをとると大きく見えます。
バックステージで数メートル先で見た時は、かなり華奢でゆるい仕上がりのイメージがあったのですが、
ステージに立つと大きいです。
筋量があるタイプの子ではないですが、シェイプがよくて華やかな顔立ちが目立つ選手だと思います。
こういう仕上がりの差についても、大きな差を感じました(ここはまた後日詳しく)。
前に出ている3人は全て予選に行っています。
コピー人形のように似ている。
やはり、正解があるように見えますよね。
写真より動画、動画より生で見るほうが、見えるものが圧倒的に違います。
今後、一人でも多くの選手がこういう生の経験を積めることが、日本のフィットネスビキニの成績が上がってくるためには必要だと思います。
私がこのオフにやること:
1.未だ発展途上の脚をさらに強化
2.ポージング、歩き方、ビキニ、髪型、そういうテンプレートのプレゼンテーションをいかにマスターするか。そのために、トレーニング以外で取り組むものを変える。
3.髪型、ビキニ、ヒールについても、好きなものではなく、ビキニのプレゼンテーションをする上での最適解を探す。
ユニークさ、個性、そういうものは、きちんとした基礎の上にあってこそ、際立つものなのなんですね。
そして最後チャンピオンと、、、
あ、ビキニってそうやって履いてるのね・・・・・
次回は、上記以外にも気づいた点についていくつかご紹介していきます^^
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